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「認知症のかんたん診断と治療」  by 平川亘(池袋病院・副院長・埼玉県越谷市)

「認知症のかんたん診断と治療」  by 平川亘さんの講演より



認知症の診断は、まず前頭側頭型認知症(FTAT)とレビー小体型認知症(DLB)を臨床症状で鑑別し、

 ・FTLD:易怒性、興奮、暴言、万引き、非道徳的行動、風呂に入らない、歯を磨かない、甘いものが好き、収集癖
 ・DLB:歩行障害、生々しい幻視、寝言、うつ、薬剤過敏、失神、血圧低下

その後、アルツハイマー病(ATD)の要素が大きいか小さいかを調べます。

ATDの見分け方として重要なのは頭頂葉の働きを見ることです。

 ・指模倣テストは感度が高く、高齢者でこれができたらATDではありません。


指模倣テスト


鳩はATDの要素があるとまったくできません。高齢者では正常の方でも難しく、若い女性でもできないことがあります。

OKキツネテストは、両手の親指と人差し指でOKマークを作り、次にそれをキツネに変えてもらうテストです。

次に、両手のキツネの耳と耳(第1と第1、第5と第5指)を合わせてもらい、その次に、第1と第5、第5と第1指を合わてもらいます。

 ・時計描画テスト(CDT)は、特異度が高いテストです。


CDT.png



被験者にアナログの時計を描いてもらい10時10分の位置に針を描いてもらう検査です。

CDTができないとATDの要素が高いといえます。ご自分で小さな円を描く方はほぼADです。

(もちろん、FTLDやDLBでCDTができない方がいるので、臨床症状でこれらを除外しておくことが重要です)

治療に関しては、
 
 ・FTLDにアリセプトを投与すると必ず悪化。第一選択薬はコントミン4~12.5ミリ。

 ・ATDにアリセプト5ミリを投与すると易怒性が悪化することが多い。半分で十分。プレタール100ミリが効果的。リバスチグミンは9ミリまで。

 ・DLBはアリセプト5ミリで必ず悪化(10ミリは禁忌)。リバスチグミンが第一選択(1.25~せいぜい9ミリまで)。抗精神薬は悪化注意。抑肝散が幻視に効果あり。プレタール100ミリが効く。


<超実践的でした。目からウロコがボロボロと落ちました。保険診療にとらわれない自由なお話しでした。グロービアという認知症のサプリメントの製造会社の主催する講演会でした。普段と違う視点からお話しを聞くのは刺激的です>



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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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