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正しければいいというものではない、と思うようになりました。

正しければいいというものではない、と思うようになりました。


医者になりたての頃は、頭でっかちでした。

「ある病気にはある薬が効く」というエビデンスがあると、薬を飲みたくない患者さんも必死で説得していました。

患者さんが指示に従わないと沽券にかかわるというような、子供っぽい思いもあったのでしょう。

ですが、無理に説得しても患者さんは良くなりません。心の疾患の場合にはプラセボ効果が大きいので、いやいや飲んでも効きません。

仕事を続ける(辞める)、離婚する(やり直す)などの判断もそうです。多くの人の目には明らかに離婚する方がいいように見えても、ご本人は離婚をためらう場合があります。

そういう時にも説得はしないようになりました(緊急性がない場合です)。

急いで決めずに、少し間をおいてから考えましょう、と言って一時棚上げにします。そうしていると、

「あれから考えたんですけれど、やっぱり離婚することにしました」と自分で決める場合があります。もちろん自分で決める方がいいです。

時間を引き延ばして、その間は白黒をはっきりつけないというやり方です。せっかちさんには向かないんですけれど。


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

本を読んだり、音楽を聴いたり、昔の映画を見るのが好きです。どうぞよろしく。

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