アデュカヌマブはどうなるか?

(エーザイの株価です)
アデュカヌマブはエーザイがバイオジェン社と共同開発しているアルツハイマー病の治療薬です。
現在開発の最終段階に入っています。
ところがエーザイの株価は下がり続けています。2017年3月31日現在、5764円です。
エーザイの株価は2016年11月18日がピークで、そこから急速に落ちています。これは、11月24日にイーライリリー社のソラネズマブの開発を断念したのとを発表したからです(社内ではソラネ・ショックと言われたそうです)。ソラネズマブはアデュカヌマブと類似した効き目を持つアルツハイマー病の治療薬でした。

イーライリリー社の株は開発断念を発表した辺りで最低になり、その後は上昇しています(発表前から株価は下がり始めたのは、悪い雲行きが伝えられたからでしょう)。
ところがエーザイの株価はソラネ・ショック以降も下がり続けています。悪い予想があるということでしょうか。もちろん単なる想像です(何もエビデンスはありません)。
あれだけ綺麗にアミロイドβが除去されたのにあまり効かないとなると、アミロイド仮説(「アミロイドカスケード仮説」、「可溶性アミロイドβオリゴマ―仮説」)は間違いではないかという疑問が大きくなります。
そうだとすると、アルツハイマー病の治療は振出しに戻ることになります(これはかなりのショックです)。
アルツハイマー病の他の仮説としては、ミエリン仮説があります。
<アデュカヌマブの開発が万が一中止になると、人参養栄湯や抑肝散加陳皮半夏を販売している会社の株価が上がるのでしょうか、なーんて>
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