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「沈黙」   by 遠藤周作

沈黙


窪塚


「沈黙」を読んだのは中学の頃でした。

神と人のどちらを取るかがテーマでした(と、思いました)。

宗教に興味があった頃でした(宗教のからくりを探ろうというような意味での)。

山梨英和幼稚園はプロテスタントの幼稚園でした。日曜学校があり、イースターには色の付いた卵が配られました。

小学校の頃はYMCA(Young Men's Christian Association:キリスト教青年会)に属していました。もっともこれはフィクションの世界でした。サンタクロースのような。

最初に宗教をリアルなものだと感じたのは、中学の頃でした。日本人の少年が洗礼をするのを見ました。フランスだったと思います。それを見守る大人たちの目は熱を帯びていました。

日本に帰って「沈黙」を読みました(その後「死海のほとり」も)。

絵を踏んで人が助かるなら踏めばいいのに、と単純に思いました。

日本では神と人の二者択一という問題は設定されません。

そもそもこの世に人格をもった神なんているわけないと思っていました(あるいは、神=世界の真理、だとしたら、絵くらい踏んだって何も変わらないだろうとも)。

高校でアメリカに行く際に、「信仰について尋ねられたら、仏教というように」と言われました。「仏教を信じているならまだしも、無宗教はダメだ」という意味でした。

神という虚構をどうしてアメリカ人は真に受けているのか疑問でした(その意味では、ドストエフスキーも宗教が出てくると眉に唾をつけました)。

ですが、仮に誤りであろうとも、信じるものを守るために本気で葛藤する姿には魅かれるものがあります。

溺れる二人のわが子のどちらに手を差し伸べるかというような。

「沈黙」は、キリスト教の信者にとってはリアルなんだと思います。


<それはともかく、窪塚洋介さんはカッコいいですね>


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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