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最低賃金と雇用

最低賃金が上がっています。


完全自由競争の社会なら、最低賃金の上昇は雇用を減らすはずなのに減っていません。これだけを見れば、これまでが不当に安かったと言えるかもしれません。

超大企業に対しては様々な減税措置がなされている上に、正規雇用から非正規雇用へのシフトによって、収益構造は極めて良くなっており、円安は輸出産業には追い風となっています。

ところが中小零細企業の多くは国内向け市場なので、円安誘導は原材料費を増やし、利益を圧迫しています。また飲食業や価格決定権に乏しい下請けの製造業などの人件費負担は限界にきています。この状況で強制的に最低賃金を上げることは中小零細企業の労働環境をさらに悪化させ、リストラを余儀なくされるでしょう。

中小零細企業の多くは、大企業と競合して社員を採用することは困難です。最低賃金の上昇は、大企業と同じ土俵で採用することを意味します。まず勝ち目はありません。

日本の景気が良くなっているというのは見せかけに過ぎません。

日経平均株価とは、東証一部上場企業約1700銘柄のうち、超有力な225銘柄(日経新聞が選びます)の平均の株価に過ぎません(「安倍政権の通信簿」 実質賃金)。全国には企業は412万社あるのに。

日経平均株価がなぜ上がったかというと、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資金が、超大企業(経団連企業)につぎ込まれたからです。それによって株価は上がりましたが、GPIF以外は売り越しでした(2015年)。それによって2015年度に5兆数千億円の運用損を出したわけです。

年金という堅実に運用しなければならない国民の貯蓄を、株という博打につぎ込むことによって超大企業は潤い、見せかけの株価上昇でアベノミクスの成果があったかのように演出したわけです。国民の貯蓄を5兆円取り崩すことで。

政府主導で強制的に最低賃金を上げることは、一見善に見えますが、本質的な問題を隠蔽する悪のように思えます。これは合成の誤謬と言えるのではないでしょうか。


<本当に、人手不足です。多くの零細企業が頭を抱えています>


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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