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電通事件 2015  「厚労省・東京労働局は12月28日(2016年)、電通と自殺した社員の上司を書類送検しました。」

厚労省・東京労働局は12月28日(2016年)、電通と社員を自殺に追い込んだ上司を書類送検しました。



電通・石井直


労基法違反の疑いです。

厚労省は10月から「かとく」(過重労働撲滅特別対策班)による「臨検」を、11月からは強制捜査を実施し、組織的に違法な長時間労働を行わせていた実態が分かったからです。極めて異例な早さです。この事件に関しては厚労省の本気を感じます。

電通は、36協定(労使協定)で決められた残業の上限を超えて社員を働かせた上に、勤務記録には過少申告するように命じていました。

電通の石井直社長は引責辞任することを表明しました。刑事事件で書類送検されることの重みは大きいと言えます。情状酌量を狙って遺族に対して多額の和解金を支払うことになるでしょう。

この事件が今後に与える影響は極めて大きいと思います。「電通事件1991」は民事でしたからその重みは比較になりません。

<民事事件は双方の主張の落としどころを決める裁判ですが、刑事裁判は違法性を問うものだからです>

極めて多くの企業で同様の違法な強制的な過重労働が常態化しており、勤務記録には過少申告するように命じられています。その種の話は精神科のクリニックでは毎日聞きます。その結果多くの社員が自殺しているでしょう。

首を洗い始めた有名企業の社長も多いのではないでしょうか。

心配なのはその反動です。企業は訴えられないような対策を立てるはずです。その矢面に立つのは産業医です。精神に不調をきたして休職している社員の復職のハードルを上げて、復帰直後から通常勤務ができなければ復職させなくするでしょう。

産業医がこれまで以上に企業に取り込まれ、「合法的な首切り」に加担させられる可能が高くなることへの懸念です。多くの産業医は、必ずしも精神疾患を専門とはしていません。

今後の動向は注意深く見守る必要があります。

<今年は仕事で電通の方と仕事をご一緒しました。いかにも電通という服装や振る舞いの若い方々でした。仕事内容によっては新聞記者やマスコミ関係のような裁量労働制に当てはまるようにも感じます。もちろん労使協定を結んだ上でですが…>


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ドクターサナギ

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「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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