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経済のグローバリズムについて 2016年は歴史に刻まれる年になりました

経済のグローバリズムについてできるだけ分かりやすく説明します。



グローバリズム


グローバリズムは、お金持ちの国も貧乏な国も同じルールで競争することです。一見公平に見えます。

それで得をするのは誰かというと、国家を超えた存在の多国籍企業です。

人件費が一番安い国に製品を作らせて、それをお金のある国に販売すれば売れますよね。というわけで、日本の超大企業は日本の工場を閉鎖して、海外に工場を作りました。

それによって超大企業は儲かりますが、日本の工場で働く人々は職を失い。海外の安い賃金と競争することで賃金は抑えられました。正社員の賃金は下げられないので、非正規労働者がその分を肩代わりしました(安倍政権はそれをさらに進めようとしてます)。

つまり、グローバリズムは貧富の差を加速度的に増大させます。日本の一周先を行くアメリカがまさにそうでした(日本も既にそうなっています)。それまで豊かだったアメリカ白人の多くが貧乏になりました。

もっとも、製品を作っている段階はまだ牧歌的だったと言えるでしょう(限界があるからです。お金はバーチャルなので限界がありません)。

1999年にクリントン政権によってグラススティーガル法が廃止されました。

<これは、1913年に連邦準備制度が可決されたことに次ぐ異常事態です(byウッドロウ・ウィルソン大統領)。これによって、FRB(=連邦準備銀行)という民間銀行は自由にお金を刷ることができるようになりました>

グラススティーガル法とは、銀行が証券業務をすることを禁じた法律でした。

なぜ銀行は証券業務をしてはいけないかというと、

証券業務には博打的な要素があるからです。それまで証券業者は、現金を集めてそのお金を株式に投資していました。博打は現金勝負が原則だからです。博打に負けたら集めたお金を失いますが、損害はその範囲に留まります。

ところが、銀行の場合は違います。

銀行は堅い商売をしているので、信用がありました。そのため、日銀などの中央銀行にお金(準備金)を預ければ、仮に預金準備率が0.1%の場合その1000倍のお金を刷ることができます(=信用創造。「銀行の仕事」参照)。

銀行は100万円をFRBに預ければ、10億円のお金を作る(=貸し出す)ことができると言うことです。

繰り返しますが、グラススティーガル法は、銀行が証券業務をすることを禁じた法律です。

銀行は100万円あれば、10億円お金を作れるので、それを株につぎ込んで勝てば莫大な儲けになりますが、負ければ巨額な負債を背負って破産し、安全だと思って銀行にお金を預けた人の財産が失われると困るからです。

グラススティーガル法の廃止は、銀行が博打をすることを可能にしました。

銀行は返す可能性の少ない人に住宅ローンを提供しました(=サブプライムローンがそうです)。当然破綻することは分かっていたはずです。貸したお金が返ってこないと銀行は損をするので、銀行はローンの権利を証券にして売り出しました(グラススティーガル法の廃止によってこれが可能になりました)。破綻する前に換金してしまうという詐欺商法です。

返ってくる可能性の少ない10億円の不良なローン債権を、さも優良なように見せかけて8億円で売ったわけです。

大儲けですよね。100万円で8億円の儲けです。800倍になりました。

1000億円なら、80兆円の儲けです。

という詐欺によって、末端の証券会社や個人投資家は不良債権を掴まされて破綻したのがリーマンショックです(リーマンブラザースは60兆円の以上の負債を抱えて倒産しました)。

メリルリンチとシティバンクのCEO(最高経営責任者)はその座を追われましたが、200億円の退職金を手にしました。200億円ですよ。オバマ政権は、国民の税金を使って破綻した銀行のしりぬぐいをしました(ですが本当は銀行は損をしていません。見せかけの1000分の1しか)。

それを仕掛けたのが巨大な国際金融資本です。メチャクチャ頭が良く、極めて強欲です。

アメリカ大統領の背後には常にウォール街を拠点とする国際金融資本(≒FRBの株主である欧米の銀行)という後ろ盾がいました。

彼らは自分の利益のために政治家を操って、グローバリズムを進めてきました。

彼らはそれだけでは飽き足らなくなり、あらゆる国家の力を削ごうとしました。経済活動に国家の干渉をさせないことによって。それがTPPなどグローバル経済です。

さて、トランプ氏の心根は分かりませんが、少なくとも彼は超高層ビルを400棟以上作った大金持ちなので、ウォール街の金融資本の買収を免れています。その点でクリーンということは確かでしょう(推測です)。

誤解を恐れずに言うならば、この数十年で加速度的に貧乏になったアメリカの白人は、普段テレビしか見ていません。そんな風に洗脳されたからです(もちろん3大ネットワークは完全に金融資本が支配しています)。

そんな従順(下世話な)な大衆を扇動するには、トランプ氏のような分かりやすさ(下世話さ)が有効だったのでしょう。実は彼はかなり頭がいいのではないかと思います。FBIを抱き込んで、ヒラリーのメールスキャンダルを絶妙なタイミングで公表した戦略も。

イギリスのEU離脱とトランプ氏の大統領就任は、ポピュリズムによる革命と言えるかもしれません。

<2016年は歴史に刻まれる年になりました。案外トランプはブラックスワンかもしれません>


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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