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電通過労死2015

電通過労死・1991年は、


過労死自殺が、会社の安全配慮義務違反だと最高裁が初めて認めた事件でした。日本で一番重みのある判断は、法律より最高裁判決です。もっともこの裁判は民事訴訟でした。

今回は2度目なので、「過重労働撲滅特別対策班」(厚労省、通称かとく)が強制捜査に入りました。

36(サブロク)協定を超えた長時間労働が常態化していたかどうかが焦点です。

36協定自体が劣悪な労働状況を作り出していることはさて置き、

電通は協定で残業を70時間までと決めており、残業時間をそれ以下に申告するように亡くなったTさんに命じていました。

他の社員にも同様のことが行われていれば、刑事事件として上司は逮捕され送検されます。

上司は、逮捕されるのは嫌でしょうが、罰則は「6カ月以下の懲役又は30万円以下の罰金」(労基法32条)に過ぎません。

こんな軽い罰則では、労働環境が改善されないでしょう。

もっとも、民事事件には大きな追い風です。1991年の事件では和解金(=24歳の電通社員の逸失利益)が1億6800万円だったので、今回はさらに莫大な金額になるでしょう。電通社員の生涯賃金は高いでしょうから。

ですが、

本来必要なことは、危険が予見できたにもかかわらず長時間労働をさせて自殺に追い込んだ責任を、刑事事件として問うことだと思います。

交通事故による死者は4000人台ですが、自殺者はその6倍もいるのですから。パワハラが疑われるなら、上司を警察に任意で呼んで事情聴取するのがごく自然ではないかと思います。長時間労働に関してではなく、自殺の責任の有無についてです。


<EUのように「最低休息時間」をもうけるべきだと思います。>


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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