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うつ病リワークについて

うつ病で仕事を休む方が増えています。


働き盛りの30代が特に。これは1990年代以降の流れです。

うつ病を含む気分障害の推定患者数は1999年は44万人でしたが、2002年には71万人に激増しました。

自殺者が3万人を突破したのは1998年でした。企業の倒産数が戦後2番目に多かった年です。うつ病や自殺は経済状況を反映しています。

ところが、それに逆行する法律ができました。2002年に制定された「健康増進法」です。

「国民は生涯健康な生活を送る義務がある」という法律です。

耳触りが良く聞こえるかもしれませんが、こんな法律があったのはナチス時代のドイツだけです。

健康を守る義務が、国家や企業から、国民に丸投げされました。企業に対しては受動喫煙の防止を指導する位でお茶を濁しているように見えます。喫煙の何倍も問題にしなければならないのは過酷な労働条件なのは明らかです。

健康増進法以降、復職のためのハードルとても高くなってきています。最近の大企業では復職の際に週5日8時間働けることを条件とすることが当たり前になっています。極めて高いハードルです。

この条件をクリアするには自宅療法だけでは困難です。そこで登場したのがうつ病リワークです。日常生活が無理なくできるレベルと仕事ができるレベルとのギャップを埋めるのがリワークの役割の一つです。

そんな流れの中で、2008年に「うつ病リワーク研究会」(代表世話人・五十嵐良雄)が発足しました。

うつ病や不安障害は時代とともに変化しています。過眠や過食、気分反応性、鉛様麻痺などが特徴の非定型うつ病、双極スペクトラムの問題、ASDやADHDを初めとする発達特性を持った患者さんの増加などです。

復職を支援し再休職を防ぐには、メランコリー親和型を対象とした、従来の休息と薬物療法だけでは太刀打ちできなくなっています。

リワークは集団療法が中心です。集団を通して1対1の外来治療と自宅療養では見えてこなかった患者さんの問題点が浮かび上がってきます。それによって、診断と治療の精度が格段に上がります。

<本日、精神科セミナー(クローズドな会です。悪しからず)が開かれます。そのプログラムの一つが「うつ病リワークについて」で、山梨県内でうつ病リワークを行っている3施設の取り組みについての報告していただきます>


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ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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