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「決まり切った楽曲を何ヶ月も前に決めてそれを演奏なんて勘弁して!!」  ユジャワンを聴きました。 2016年9月11日 長野市芸術ホール

ユジャワン、圧倒的でした。驚愕、歓喜、陶酔、戦慄・・・・・



ユジャワン2


「私が今弾きたい曲を弾きたいように弾くの!  その時の気分、気持ちで曲は決めるのよ。 決まり切った楽曲を何ヶ月も前に決めてそれを演奏なんて勘弁して!!」

1:クライスレリアーナは、まるでシューマンっぽくありませんでした。

動画でユジャが弾くショパンのバラード1番を聴いていました(結果的にこれだけは本人の演奏を予習したことになります)。

ショパンがホロビッツを彷彿とさせる演奏(=演奏の方向性がです)だったので、シューマンもその方向で演奏すると思い込んでいました。ところが、えーっ、何これ。すっかり混乱してしまいました。

僕の頭の中のクライスレリアーナの9割はホロヴィッツで、1割がアルゲリッチだったので。

もしかして、ユジャを買い被っていたのかと思いました。心を暗雲が覆いました。

2:次のカプスーチンの変奏曲で完全にやられました。度肝を抜かれ&楽しめました。多くの観客もそうだったと思います。

クラッシックのコンサートで血が騒いだのは久々です。この曲はジャズといっていいでしょう。クラシックの演奏家の弾くジャズはあまり面白くありません(フランソワ位でしょうか)。グルーブ感がないんですよね。これはまるで知らない曲でしたが、まったく気になりませんでした。血が通い心を備えたアンドロイドとでも言ったらいいでしょうか。

3:カスプーチンを聴いてすっかり消耗してしまったので、スクリャービンのピアノソナタ4番 は、個人的にはちょっと休憩していました(ユジャと違って聴くだけなのに情けないです^^;)。スクリャービンはホロビッツやソフロニツキーで聴いていましたがこれは聞き覚えがありませんでした。

中入り後、

4:ハンマークラヴィーアは、第3楽章の緩徐楽章も緊張感が途切れることがありませんでした。もちろん両端の楽章は圧巻でした。こんなに良い曲だったんだと再認識しました。まともにレコードを聴いていたのはアシュケナージだけでした。それもほぼ第1第2楽章だけでした。

アンコール

5:プロコフィエフ・戦争ソナタ7番・第3楽章、心臓が早鐘(はやがね)を打ちました。複雑な7拍子です。やっぱりピアノは打楽器でした。ユジャの魅力爆発です(プロコフィエフ大好きです)。戦争ソナタ7番はポリーニしか聴いたことがありませんでしたが、繰り返される左手のリズムの力強さはユジャの圧勝です。

6:ラフマニノフのエレジーは、戦争ソナタで、聴く力を使いきったので、再びちょっと休憩しました。

7:ホロヴィッツが編曲したカルメンは、かるーく超絶演奏を楽しんでいました。ファジルサイ編曲のトルコ行進曲も聞きたかったです。

8:ショパンのバラード1番が、まさかのアンコールの5曲目に登場しました。こちらはとんでもない演奏でした。突然感情が吹き出して制御不能になりました。上原ひろみ以来です。普通はこれを正式プログラムに入れるでしょう。興行面から考えても。

これを聴いて彼女の意図が分かりました。

ユジャはホロヴィッツに戦いを挑んだのです(おそらく。彼女はホロヴィッツの影響があったと言っています。ポリーににも、アルゲリッチにもだと思いますが…)。

ショパンのバラード1番はホロビッツと同じ土俵で、シューマンのクライスレリアーナは正反対の土俵で。もう一曲はホロビッツの編曲を奔放に弾くことで。

9:最後は、多くの人を現実に引き戻すためのショパンのワルツでした。


とんでもない人です。天才とはユジャのことです。宇宙1です。


ユジャは、「存在の堪えられない軽さ」が好きだそうです(「ユジャワンが語るユジャワン」)。すごーく良く分かります。

「人生は一回です。好きなことしなきゃつまらない」、ユジャにそう言われた気がしました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

お色直しでもロングドレスだったので、足元も見たかった方は残念だったかもしれません。ですが、胸元のスリットにドキッとした方も多かったのではないでしょうか。そんなところも楽しめる超ド級のコンサートでした。惚れちゃう人が多いでしょう、男も女も・・・・

<長野でこのプラグラムじゃなかったらチケットは取れなかったでしょう(何と、当日券が出ました)。長野まで行った価値がありました>


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プロフィール

ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

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