さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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あさなぎクリニック・心療内科の
院長ブログです。
こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもつ」ことが大事です。

「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもつ」ことが大事です。 サムネイル画像
「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもつ」ことが大事です。(2月19日のYBSラジオ・「ざぶとん亭馬場ちゃんのショーアップフライデー」で、コロナうつなどについてお話しする予定です)新型コロナに関してこの1年を振り返ってみます。まず、覚えておいて欲しい数字があります。6月2日に東京アラートが宣言されてレイン―ブリッジが赤くライトアップされた時の東京の新規感染者数は34人でした。一方、第2回目の緊急...全文を表示
「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもつ」ことが大事です。


(2月19日のYBSラジオ・「ざぶとん亭馬場ちゃんのショーアップフライデー」で、コロナうつなどについてお話しする予定です)

新型コロナに関してこの1年を振り返ってみます。

まず、覚えておいて欲しい数字があります。

6月2日に東京アラートが宣言されてレイン―ブリッジが赤くライトアップされた時の東京の新規感染者数は34人でした。

一方、第2回目の緊急事態宣言が1都3県に出された今年の1月7日の東京の新規感染者数は2447年です。東京アラートの時のざっと70倍以上です。

さて、

あさなぎクリニックに新型コロナ関連の患者さんが来たのは2020年3月3日でした。学校や保育園を休みにすべきか否かの問い合わせに追われてうつになった公務員の若い男性でした。

その後、症状にコロナが関係する患者さんは、現在までに127人いらっしゃいます。

3月の頃は新型コロナに対する情報が乏しいので、恐怖を掻き立てられる女性が多く来院しました。

品薄のドラッグストアなどでカスタマーハラスメントを受けて眠れなくなった方なども。

その後4月半ばに緊急事態宣言が出て、5月になると自粛疲れの方が増えました。これも女性が多かったです。

夫や子供がずっと家にいるために息抜きが出来なくなったことがストレスになったんです。大勢の食事を毎日3食作るのってめちゃくちゃ大変ですよね。

(昨年の統計では10年ぶりに自殺者が増加しました。増えたのは無職の女性と、配偶者のいる女性でした。配偶者がいる女性の方が自殺が多いのは意外でした)

リモートワークは初めのうちは、歓迎されました。最大のストレスは人間関係ですから。これは男性にやや多かったでしょうか。

ところが、それが長引くと、仕事と家庭の区別がつかない、家にいると仕事をしていると見てもらえず家事をやらされる、リモートワークだと何もする仕事がない、などの訴えが聞かれるようになりました。

また、6月頃から高校1年生を中心に学校に行けなくなった学生が来るようになりました。高校からは地域から離れる人が多いので、学校がないと友達を作ることが出来ないからです。

実際、昨年の小中高生、特に高校生の自殺者は最多を記録しています。

冒頭の話に戻ります。

第1波の際は、多くの人が過剰にコロナを怖がっていたので、「健全な楽観主義」をお勧めしていました。

第2波は夏だったこともあって、重症化する人が減ったこともあって、コロナを怖がらない人が急増しました。

「みんながコロナに罹るようになったら、怖くなくなりました」とおっしゃる方がいました。これは「正常性バイアス」と言えるでしょう。

なので、今は「正しく怖がりましょう」ともお話しています。

自殺者の統計を見てみます。

先ほど少し触れましたが、2010年以降、減り続けていた自殺者が、2020年についに増加に転じ、女性が大幅に増えて、合計では前年の750人増となりました。

それまでの10年間は毎年平均すると1200人自殺者が減っていたことを考えると、コロナによって約2000人自殺者が増えたと言っていいでしょう。

2020年のコロナ感染による死者は3414人でしたが、この2000人もコロナによる死者にカウントすべきだと思います。

繰り返しますが、増えたのは女性と子供です。

女性はサービス業などで派遣労働に従事している方が多く、職を失った方が多いこと、家の中に家族全員が閉じこもることのストレスが原因だと思います。

子供の自殺は、6月、11月に大幅に増加しています。6月は友達ができないこと、11月はコロナによって進学先を変えなければならなくなったことなどが原因として考えられます。

その一方で男性の自殺は減少しています。これは倒産件数が2019年より減っているからだと思います。政府が行った無利子無担保の融資が功を奏したのでしょう。

今後は個人や特に、女性と子供に対して手厚い支援をすることが重要だと思います。

さて、コロナ禍で、心を守るための対策としては、「正しく怖がること」だと思います。

テレにやネット時の情報に触れ過ぎないことが大切です。適切な対策を講じた上で、楽しく過ごすことが大事です。楽しむことでドーパミンが分泌されて元気になります。

また、運動はうつを改善する効果があることが分かっています。家で、筋トレや体操をしたり、との多くない公園などを走るのもいいでしょう。

また、他人の行動に目を光らせ過ぎないことも重要です。もちろんコロナは社会全体で抑え込む必要はありますが、コロナに対する考え方には個人差があります。

とても厳格な方や少しゆるい方も、それが当然です。他人に自分の考えを押し付けすぎると、人間関係がギクシャクします。

ということで、コロナは「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもって」乗り越えましょう。


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「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもつ」ことが大事です。


(2月19日のYBSラジオ・「ざぶとん亭馬場ちゃんのショーアップフライデー」で、コロナうつなどについてお話しする予定です)

新型コロナに関してこの1年を振り返ってみます。

まず、覚えておいて欲しい数字があります。

6月2日に東京アラートが宣言されてレイン―ブリッジが赤くライトアップされた時の東京の新規感染者数は34人でした。

一方、第2回目の緊急事態宣言が1都3県に出された今年の1月7日の東京の新規感染者数は2447年です。東京アラートの時のざっと70倍以上です。

さて、

あさなぎクリニックに新型コロナ関連の患者さんが来たのは2020年3月3日でした。学校や保育園を休みにすべきか否かの問い合わせに追われてうつになった公務員の若い男性でした。

その後、症状にコロナが関係する患者さんは、現在までに127人いらっしゃいます。

3月の頃は新型コロナに対する情報が乏しいので、恐怖を掻き立てられる女性が多く来院しました。

品薄のドラッグストアなどでカスタマーハラスメントを受けて眠れなくなった方なども。

その後4月半ばに緊急事態宣言が出て、5月になると自粛疲れの方が増えました。これも女性が多かったです。

夫や子供がずっと家にいるために息抜きが出来なくなったことがストレスになったんです。大勢の食事を毎日3食作るのってめちゃくちゃ大変ですよね。

(昨年の統計では10年ぶりに自殺者が増加しました。増えたのは無職の女性と、配偶者のいる女性でした。配偶者がいる女性の方が自殺が多いのは意外でした)

リモートワークは初めのうちは、歓迎されました。最大のストレスは人間関係ですから。これは男性にやや多かったでしょうか。

ところが、それが長引くと、仕事と家庭の区別がつかない、家にいると仕事をしていると見てもらえず家事をやらされる、リモートワークだと何もする仕事がない、などの訴えが聞かれるようになりました。

また、6月頃から高校1年生を中心に学校に行けなくなった学生が来るようになりました。高校からは地域から離れる人が多いので、学校がないと友達を作ることが出来ないからです。

実際、昨年の小中高生、特に高校生の自殺者は最多を記録しています。

冒頭の話に戻ります。

第1波の際は、多くの人が過剰にコロナを怖がっていたので、「健全な楽観主義」をお勧めしていました。

第2波は夏だったこともあって、重症化する人が減ったこともあって、コロナを怖がらない人が急増しました。

「みんながコロナに罹るようになったら、怖くなくなりました」とおっしゃる方がいました。これは「正常性バイアス」と言えるでしょう。

なので、今は「正しく怖がりましょう」ともお話しています。

自殺者の統計を見てみます。

先ほど少し触れましたが、2010年以降、減り続けていた自殺者が、2020年についに増加に転じ、女性が大幅に増えて、合計では前年の750人増となりました。

それまでの10年間は毎年平均すると1200人自殺者が減っていたことを考えると、コロナによって約2000人自殺者が増えたと言っていいでしょう。

2020年のコロナ感染による死者は3414人でしたが、この2000人もコロナによる死者にカウントすべきだと思います。

繰り返しますが、増えたのは女性と子供です。

女性はサービス業などで派遣労働に従事している方が多く、職を失った方が多いこと、家の中に家族全員が閉じこもることのストレスが原因だと思います。

子供の自殺は、6月、11月に大幅に増加しています。6月は友達ができないこと、11月はコロナによって進学先を変えなければならなくなったことなどが原因として考えられます。

その一方で男性の自殺は減少しています。これは倒産件数が2019年より減っているからだと思います。政府が行った無利子無担保の融資が功を奏したのでしょう。

今後は個人や特に、女性と子供に対して手厚い支援をすることが重要だと思います。

さて、コロナ禍で、心を守るための対策としては、「正しく怖がること」だと思います。

テレにやネット時の情報に触れ過ぎないことが大切です。適切な対策を講じた上で、楽しく過ごすことが大事です。楽しむことでドーパミンが分泌されて元気になります。

また、運動はうつを改善する効果があることが分かっています。家で、筋トレや体操をしたり、との多くない公園などを走るのもいいでしょう。

また、他人の行動に目を光らせ過ぎないことも重要です。もちろんコロナは社会全体で抑え込む必要はありますが、コロナに対する考え方には個人差があります。

とても厳格な方や少しゆるい方も、それが当然です。他人に自分の考えを押し付けすぎると、人間関係がギクシャクします。

ということで、コロナは「正しく怖がり、適切な対策をして、健全な楽観主義をもって」乗り越えましょう。


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