さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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「上手なコミュニケーションのために」  LIFE+1 2020年12月22日

「上手なコミュニケーションのために」  LIFE+1 2020年12月22日 サムネイル画像
●さて、リスナーさんから、このような質問が送られてきました。by 甲府市 RN:かさたく(28才男) 「現在社会人なのですが、人と話すのがとても苦手です。 コミュニケーションがうまくとれず、上司から「ダメなやつ」扱いをされますし、雑談なども苦手なので人と仲良くすることもあまりできません。どういうところに気を付ければ良くなっていくと思いますか?」この方は社交不安症の傾向があると思います。社交不安症は実はと...全文を表示
●さて、リスナーさんから、このような質問が送られてきました。by 甲府市 RN:かさたく(28才男)
 
「現在社会人なのですが、人と話すのがとても苦手です。 コミュニケーションがうまくとれず、上司から「ダメなやつ」扱いをされますし、雑談なども苦手なので人と仲良くすることもあまりできません。どういうところに気を付ければ良くなっていくと思いますか?」

この方は社交不安症の傾向があると思います。社交不安症は実はとても多いのですが、ほとんどの人は病院に行って治すような病気とは思っていません。それで、病院に来る人は社交不安症の人のごく一部です。

社交不安症には主に二つの症状があって、一つがこの男性のようなあまり親しくない人と打ち解けて話すことができないという症状です。病院に多く来るのは、人前でスピーチするのが苦手な人ですが、この男性のような、人と会話するのが苦手だと言って来られる人も最近増えました。

仕事の話はできるけれど、休憩時間に世間話をすることができない、とか、上司と同行して車に乗って客先に行く際に何を話していいか分からないとか。営業先で仕事と関係ない雑談が出来ないとか。忘年会の際に隣の人と話ができない。エレベーターに乗っている時に上司と何を話していいか分からない人などもそうです。

●コミュニケーションが苦手ってどんな人ですか?

一言でいえば、自意識過剰な人です。自意識とは、相手からどう思われているか、どう見られているかという意識ですよね。自意識過剰な人は、常に人から見られている、観察されている、評価されていると感じてしまう人です。

何度かお話していますが、見られる立場は、見る側より弱いんです。つまり常に人から見られていると感じる自意識過剰な人は、常に弱い立場に置いている人だということになります。それいつもビクビクして言いたいことが言えなくなるのです。

戦前、天皇陛下を見ることは禁じられていたいうに。

社交不安症は「服従の誤った警報」とも言われています。これは比較的最近知って、なるほどと思いました。
集団生活を送る動物は、集団の中の順位付けが重要です。なぜかというと、自分より上位の人に服従することによって、集団の中で生き残ることができるからです。

社交不安症の人は、服従しなければならないような権威のある人や強い人でなくても、服従しないと危ないぞ、という警報がすぐに鳴ってしまう人です。不安という物はすべて、危険を避けるための警報です。パニック障害の人は、窒息の警報だと言われています。狭い場所や身動きの取れない場所に入ると窒息する危険があるぞという警報が鳴るのです。

この不安のスイッチに当たるのが脳にある扁桃体という場所です。扁桃体については何度かお話ししています。

対人関係に関して、扁桃体のスイッチが過敏になっているのが、社交不安症の人と言えます。

●コミュニケーションの苦手意識を克服するには?

治療は不安を起こすスイッチを入り難くすることです。そのためには大きく分けて二つの方法があります。一つは薬物療法で、扁桃体の過敏性を治す薬を飲むことです。もう一つが認知行動療法的な方法です。認知の歪みを治すことと、それに基づいて実際に行動して苦手な状況に慣れていくことです。

認知の歪みとは例えば、「上司はただミスを指摘しただけなのに、叱責されたと思い込んでいる」ことです。また、「相手から絶対に悪く思われないように話さなければならない」と考えてしまう傾向を粗建てることです。相手がどう感じるかはこちらはコントロールできないからです。どう話しても、何%かの人からは悪く思われると覚悟しておく必要があります。

もう一つ重要なのは、何度かお話していますが、見られる側から見る側に意識を切り替えることです。

このように、服従とは、見られる立場になることです。動物園で、動物を見る立場にいると人間は優位ですが、ジャングルで猛獣に見られる立場になると弱いですよね。
これを逆に利用すれば、社交不安症が治ります。そのためには、見られる側から見る側に立場を変えればいいんです。

そのためには、相手を観察することが重要です。この人はどんな人なのかと、興味を持って観察するんです。見られる側から、見る側に変わることで社交不安症は克服できます。

そのためには相手の話を良く聞くことがとても重要です。

練習も大事です。何にでも使える会話をいくつか用意しておくといいです。美容院はいい練習の場所です。相手は、常日頃から話をしているので、会話が上手な人が多いし、話をしてもしなくてもいい場所だからです。

まったく初対面の人の場合、最初の一言が難しいんです。立食パーティーなどの際には。紹介してくれる人がいればいいのですが。そのために名詞があるんだと思います。

最初の一言をなんていうかですが、相手をよく観察することが重要です。この人はどういう人なのかを想像するんです。一眼レフを持っている人なら、今日は取材で来られたんですかと言えばいいし。これはたぶん違うだろうと思ってもいいです。よくあるのが、主催者とはどういう関係かを尋ねたり。私は今日ここに来るのは初めてですが、良く来られるんですかとか。

相手を観察することで、見られる立場から見る立場になるので、緊張しなくなるし。

以上。

<オンエアの内容を3割くらい増量しました>

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●さて、リスナーさんから、このような質問が送られてきました。by 甲府市 RN:かさたく(28才男)
 
「現在社会人なのですが、人と話すのがとても苦手です。 コミュニケーションがうまくとれず、上司から「ダメなやつ」扱いをされますし、雑談なども苦手なので人と仲良くすることもあまりできません。どういうところに気を付ければ良くなっていくと思いますか?」

この方は社交不安症の傾向があると思います。社交不安症は実はとても多いのですが、ほとんどの人は病院に行って治すような病気とは思っていません。それで、病院に来る人は社交不安症の人のごく一部です。

社交不安症には主に二つの症状があって、一つがこの男性のようなあまり親しくない人と打ち解けて話すことができないという症状です。病院に多く来るのは、人前でスピーチするのが苦手な人ですが、この男性のような、人と会話するのが苦手だと言って来られる人も最近増えました。

仕事の話はできるけれど、休憩時間に世間話をすることができない、とか、上司と同行して車に乗って客先に行く際に何を話していいか分からないとか。営業先で仕事と関係ない雑談が出来ないとか。忘年会の際に隣の人と話ができない。エレベーターに乗っている時に上司と何を話していいか分からない人などもそうです。

●コミュニケーションが苦手ってどんな人ですか?

一言でいえば、自意識過剰な人です。自意識とは、相手からどう思われているか、どう見られているかという意識ですよね。自意識過剰な人は、常に人から見られている、観察されている、評価されていると感じてしまう人です。

何度かお話していますが、見られる立場は、見る側より弱いんです。つまり常に人から見られていると感じる自意識過剰な人は、常に弱い立場に置いている人だということになります。それいつもビクビクして言いたいことが言えなくなるのです。

戦前、天皇陛下を見ることは禁じられていたいうに。

社交不安症は「服従の誤った警報」とも言われています。これは比較的最近知って、なるほどと思いました。
集団生活を送る動物は、集団の中の順位付けが重要です。なぜかというと、自分より上位の人に服従することによって、集団の中で生き残ることができるからです。

社交不安症の人は、服従しなければならないような権威のある人や強い人でなくても、服従しないと危ないぞ、という警報がすぐに鳴ってしまう人です。不安という物はすべて、危険を避けるための警報です。パニック障害の人は、窒息の警報だと言われています。狭い場所や身動きの取れない場所に入ると窒息する危険があるぞという警報が鳴るのです。

この不安のスイッチに当たるのが脳にある扁桃体という場所です。扁桃体については何度かお話ししています。

対人関係に関して、扁桃体のスイッチが過敏になっているのが、社交不安症の人と言えます。

●コミュニケーションの苦手意識を克服するには?

治療は不安を起こすスイッチを入り難くすることです。そのためには大きく分けて二つの方法があります。一つは薬物療法で、扁桃体の過敏性を治す薬を飲むことです。もう一つが認知行動療法的な方法です。認知の歪みを治すことと、それに基づいて実際に行動して苦手な状況に慣れていくことです。

認知の歪みとは例えば、「上司はただミスを指摘しただけなのに、叱責されたと思い込んでいる」ことです。また、「相手から絶対に悪く思われないように話さなければならない」と考えてしまう傾向を粗建てることです。相手がどう感じるかはこちらはコントロールできないからです。どう話しても、何%かの人からは悪く思われると覚悟しておく必要があります。

もう一つ重要なのは、何度かお話していますが、見られる側から見る側に意識を切り替えることです。

このように、服従とは、見られる立場になることです。動物園で、動物を見る立場にいると人間は優位ですが、ジャングルで猛獣に見られる立場になると弱いですよね。
これを逆に利用すれば、社交不安症が治ります。そのためには、見られる側から見る側に立場を変えればいいんです。

そのためには、相手を観察することが重要です。この人はどんな人なのかと、興味を持って観察するんです。見られる側から、見る側に変わることで社交不安症は克服できます。

そのためには相手の話を良く聞くことがとても重要です。

練習も大事です。何にでも使える会話をいくつか用意しておくといいです。美容院はいい練習の場所です。相手は、常日頃から話をしているので、会話が上手な人が多いし、話をしてもしなくてもいい場所だからです。

まったく初対面の人の場合、最初の一言が難しいんです。立食パーティーなどの際には。紹介してくれる人がいればいいのですが。そのために名詞があるんだと思います。

最初の一言をなんていうかですが、相手をよく観察することが重要です。この人はどういう人なのかを想像するんです。一眼レフを持っている人なら、今日は取材で来られたんですかと言えばいいし。これはたぶん違うだろうと思ってもいいです。よくあるのが、主催者とはどういう関係かを尋ねたり。私は今日ここに来るのは初めてですが、良く来られるんですかとか。

相手を観察することで、見られる立場から見る立場になるので、緊張しなくなるし。

以上。

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