さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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あさなぎクリニック・心療内科の
院長ブログです。
こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

あさなぎクリニックで行われていること 

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あさなぎクリニックで行われていること出来る限り同じ条件で診察をしています。それによって、スタンダードとは少し違う部分に対しての感受性が高まるからです。初診の場合は30分1本勝負です。大きな流れとしては、悩み事を聞き、悩み事を整理して、解決するための選択肢をいくつか示し、その中から選んでいただき、その方針に沿って解決するお手伝いをするわけです。患者さんが診察室に来る前に、僕の机の上には、カルテに挟まれ...全文を表示
あさなぎクリニックで行われていること


出来る限り同じ条件で診察をしています。それによって、スタンダードとは少し違う部分に対しての感受性が高まるからです。

初診の場合は30分1本勝負です。

大きな流れとしては、悩み事を聞き、悩み事を整理して、解決するための選択肢をいくつか示し、その中から選んでいただき、その方針に沿って解決するお手伝いをするわけです。

患者さんが診察室に来る前に、僕の机の上には、カルテに挟まれた、問診票と簡単な心理検査などが運ばれます。今日は6月中旬だとします。

Aさんは45才の男性の地方公務員(保険証を見れば分かります)で、

問診票には、誰とお住まい(奥さんと二人の子供と、父)で、いつ頃(5月頃)から、どんな症状(ゆううつ、疲れやすい、眠れない、動悸、肩こり、頭痛、吐き気・・・・)があると書いてあり、その原因として、仕事と人間関係と家庭がチェックしてあります。

とあれば、

[4月に異動になって、そこで慣れない仕事をするようになり、年齢的には管理職だから、上司や部下との関係に苦労しているのかな、ご家庭にも問題があるんだ、奥さんとのこと?、それともお子さんのこと(受験、不登校・・・)?、お父さんのこと(病気、奥さんとのこと・・・・)]

などなどと想像を巡らせつつ、診察室に招き入れます。

「Aさんは45才で、奥様とお子さん二人と、お父さんとお住まいで、公務員をなさっていて、先月頃から、お仕事や人間関係に悩まれたのですか。具体的にはどんなことがあったんですか?」

とお尋ねして、あとはAさんの話をじっくりと聞いて、Aさんが話したいことを話しやすいように導き、話を掘り下げ、ストーリーを整理して、

Aさんがどうやって解決しようとしているかお聞きして、その解決策を含んだより有効性の高い選択肢をお示しして、その中からご自分で選んでいただくように導いていきます。

ここでは、否定しないこと。アドバイスするより、自分で解決策を見つけたと思ってもらうことが大切です。

[そうか、4月に係長に昇進して初めての部署に異動したけれど、仕事のやり方まだ良く分からないし、上司は細かい人で、年上の部下は言うことを聞いてく入れない。中学2年生の息子さんは発達障害が疑われて、そのことで会社員の妻から相談されているけれど、Aさんは仕事のことで頭がいっぱいで考えられず、うつになって、不眠などの症状が出て、今月に入って仕事を時々休み、みんなに迷惑をかける位なら、仕事を辞めた方がいいと思っているんだな。心理テストを見ると、症状はやや重いな]、

というような見立てをして、

その後、ご両親や、ご兄弟のこと、子供時代から今に至る生活歴や、精神科通院歴や、既往歴などで聞き洩らしていることをお聴きして、その上で解決策を提案します。

「仕事を辞めようとまで思っているなら、まずしばらく診断書を提出して、仕事から離れて病気を治して、それからその後のことを考えませんか。その時に辞めようと思うなら辞めればいいし、復帰する気になればそうすればいいですよ」

「お子さんのことは、当面は奥様に任せて、専門の医療機関で診断してもらい、今後の方針を決めればいいでしょう。お薬は…」

という風に、具体的なアクションプランに落とし込むことが重要です。

休職に際しては、奥様のご意見も必要な場合が多いので、次の受診の際には一緒に来ていただくことが多いです。

まあ、ざっとこんな流れです。

こういう物語の筋は多くの方で、かなりの部分が共通しているのですが、多くの場合と違う部分があると、そこがその人にとって重要なことが多いです。いつもほぼ同じ条件で、同じ順番でインタビューをするのは、違う部分への感受性を高めるためでもあります。

初診が圧倒的に重要で、そこでスタンダードな治療の軌道に乗っていただけば、いずれ終着点にたどり着きます。

来られる方の9割以上は、予め想定している物語に概ね当てはまり、標準的な治療で良くなります。残りの1割弱の方の場合には、より深く生活史などを調べたり、カウンセリングが必要となったり、リワークを利用して集団の中での振る舞いを見たりする必要が出てきます。

というわけで、あさなぎクリニックで日々行われていることについてご説明しました。


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あさなぎクリニックで行われていること


出来る限り同じ条件で診察をしています。それによって、スタンダードとは少し違う部分に対しての感受性が高まるからです。

初診の場合は30分1本勝負です。

大きな流れとしては、悩み事を聞き、悩み事を整理して、解決するための選択肢をいくつか示し、その中から選んでいただき、その方針に沿って解決するお手伝いをするわけです。

患者さんが診察室に来る前に、僕の机の上には、カルテに挟まれた、問診票と簡単な心理検査などが運ばれます。今日は6月中旬だとします。

Aさんは45才の男性の地方公務員(保険証を見れば分かります)で、

問診票には、誰とお住まい(奥さんと二人の子供と、父)で、いつ頃(5月頃)から、どんな症状(ゆううつ、疲れやすい、眠れない、動悸、肩こり、頭痛、吐き気・・・・)があると書いてあり、その原因として、仕事と人間関係と家庭がチェックしてあります。

とあれば、

[4月に異動になって、そこで慣れない仕事をするようになり、年齢的には管理職だから、上司や部下との関係に苦労しているのかな、ご家庭にも問題があるんだ、奥さんとのこと?、それともお子さんのこと(受験、不登校・・・)?、お父さんのこと(病気、奥さんとのこと・・・・)]

などなどと想像を巡らせつつ、診察室に招き入れます。

「Aさんは45才で、奥様とお子さん二人と、お父さんとお住まいで、公務員をなさっていて、先月頃から、お仕事や人間関係に悩まれたのですか。具体的にはどんなことがあったんですか?」

とお尋ねして、あとはAさんの話をじっくりと聞いて、Aさんが話したいことを話しやすいように導き、話を掘り下げ、ストーリーを整理して、

Aさんがどうやって解決しようとしているかお聞きして、その解決策を含んだより有効性の高い選択肢をお示しして、その中からご自分で選んでいただくように導いていきます。

ここでは、否定しないこと。アドバイスするより、自分で解決策を見つけたと思ってもらうことが大切です。

[そうか、4月に係長に昇進して初めての部署に異動したけれど、仕事のやり方まだ良く分からないし、上司は細かい人で、年上の部下は言うことを聞いてく入れない。中学2年生の息子さんは発達障害が疑われて、そのことで会社員の妻から相談されているけれど、Aさんは仕事のことで頭がいっぱいで考えられず、うつになって、不眠などの症状が出て、今月に入って仕事を時々休み、みんなに迷惑をかける位なら、仕事を辞めた方がいいと思っているんだな。心理テストを見ると、症状はやや重いな]、

というような見立てをして、

その後、ご両親や、ご兄弟のこと、子供時代から今に至る生活歴や、精神科通院歴や、既往歴などで聞き洩らしていることをお聴きして、その上で解決策を提案します。

「仕事を辞めようとまで思っているなら、まずしばらく診断書を提出して、仕事から離れて病気を治して、それからその後のことを考えませんか。その時に辞めようと思うなら辞めればいいし、復帰する気になればそうすればいいですよ」

「お子さんのことは、当面は奥様に任せて、専門の医療機関で診断してもらい、今後の方針を決めればいいでしょう。お薬は…」

という風に、具体的なアクションプランに落とし込むことが重要です。

休職に際しては、奥様のご意見も必要な場合が多いので、次の受診の際には一緒に来ていただくことが多いです。

まあ、ざっとこんな流れです。

こういう物語の筋は多くの方で、かなりの部分が共通しているのですが、多くの場合と違う部分があると、そこがその人にとって重要なことが多いです。いつもほぼ同じ条件で、同じ順番でインタビューをするのは、違う部分への感受性を高めるためでもあります。

初診が圧倒的に重要で、そこでスタンダードな治療の軌道に乗っていただけば、いずれ終着点にたどり着きます。

来られる方の9割以上は、予め想定している物語に概ね当てはまり、標準的な治療で良くなります。残りの1割弱の方の場合には、より深く生活史などを調べたり、カウンセリングが必要となったり、リワークを利用して集団の中での振る舞いを見たりする必要が出てきます。

というわけで、あさなぎクリニックで日々行われていることについてご説明しました。


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