さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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ルラシドン(ラツーダ)という新しい薬について。統合失調症と双極性障害のうつ状態が適応です。

ルラシドン(ラツーダ)という新しい薬について。統合失調症と双極性障害のうつ状態が適応です。 サムネイル画像
ルラシドンが発売されました(2020年6月11日)統合失調症と双極性障害のうつ状態が適応です。ルラシドンはセロトニン・ドパミン拮抗薬に分類される薬剤で、・ドパミンD2とセロトニン2A受容体に対するアンタゴニスト作用(これらはリスペリドンと同様)に加え、・セロトニン1Aに対するパーシャルアゴニスト作用(これはブレクスピプラゾールと同様:抗不安作用。タンドスピロンはアゴニスト)と、・セロトニン7受容体に対するアン...全文を表示
ルラシドンが発売されました(2020年6月11日)


統合失調症と双極性障害のうつ状態が適応です。

ルラシドンはセロトニン・ドパミン拮抗薬に分類される薬剤で、

・ドパミンD2とセロトニン2A受容体に対するアンタゴニスト作用(これらはリスペリドンと同様)に加え、

・セロトニン1Aに対するパーシャルアゴニスト作用(これはブレクスピプラゾールと同様:抗不安作用。タンドスピロンはアゴニスト)と、

・セロトニン7受容体に対するアンタゴニスト作用があります。セロトニン7はなじみが薄いですが、

 視床核、辺縁系、皮質に発現して感覚と情動プロセスに関与し、
 視交叉上核にも発現して、睡眠と概日リズムにも関与し、
 体温調節についても関与している(ようです)。
 
 セロトニン7受容体のアンタゴニストには抗うつ薬増強作用がある(らしい)とのこと。

・ヒスタミンH1とムスカリンM1M2受容体にはほとんど作用しません。

統合失調症の治療薬としては47か国で、
双極性障害のうつ状態の直接としては7か国で承認されています。

副作用は、アカシジア(静坐不能、8.6%)あり、中等度以上の肝機能、腎機能障害の方は投与量を減らす必要があります。

というのがルラシドンの概要です。

<発売1年間は2週間しか投与できないので、現時点では少数の方に飲んでいただいているだけですが、治療の幅が広がるのはいいことだと思います。実は明日、「双極性障害治療を考える」web講演会の座長及びディスカッサーを務めるので、その付け焼刃です^^;>

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ルラシドンが発売されました(2020年6月11日)


統合失調症と双極性障害のうつ状態が適応です。

ルラシドンはセロトニン・ドパミン拮抗薬に分類される薬剤で、

・ドパミンD2とセロトニン2A受容体に対するアンタゴニスト作用(これらはリスペリドンと同様)に加え、

・セロトニン1Aに対するパーシャルアゴニスト作用(これはブレクスピプラゾールと同様:抗不安作用。タンドスピロンはアゴニスト)と、

・セロトニン7受容体に対するアンタゴニスト作用があります。セロトニン7はなじみが薄いですが、

 視床核、辺縁系、皮質に発現して感覚と情動プロセスに関与し、
 視交叉上核にも発現して、睡眠と概日リズムにも関与し、
 体温調節についても関与している(ようです)。
 
 セロトニン7受容体のアンタゴニストには抗うつ薬増強作用がある(らしい)とのこと。

・ヒスタミンH1とムスカリンM1M2受容体にはほとんど作用しません。

統合失調症の治療薬としては47か国で、
双極性障害のうつ状態の直接としては7か国で承認されています。

副作用は、アカシジア(静坐不能、8.6%)あり、中等度以上の肝機能、腎機能障害の方は投与量を減らす必要があります。

というのがルラシドンの概要です。

<発売1年間は2週間しか投与できないので、現時点では少数の方に飲んでいただいているだけですが、治療の幅が広がるのはいいことだと思います。実は明日、「双極性障害治療を考える」web講演会の座長及びディスカッサーを務めるので、その付け焼刃です^^;>

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