さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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あさなぎクリニック・心療内科の
院長ブログです。
こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

キャリア形成について

キャリア形成について サムネイル画像
キャリアについて(個人的な話で恐縮ですが)大学時代は、大学にはほとんど行かず、ほぼ独学で医師国家試験を受けました。卒業して、専門を選ぶ際に、「精神科に行ったら食べていけないぞ」と脅されました。さてその後、どのような考えでキャリアを積もうとしたかというと、ジェエネラリストになる方向性でした(世の中はスペシャリストの方向に動いていました)。そのために、まず研修期間に出来る限り幅広く、圧倒的な量の症例を...全文を表示
キャリアについて


(個人的な話で恐縮ですが)

大学時代は、大学にはほとんど行かず、ほぼ独学で医師国家試験を受けました。

卒業して、専門を選ぶ際に、「精神科に行ったら食べていけないぞ」と脅されました。

さてその後、どのような考えでキャリアを積もうとしたかというと、

ジェエネラリストになる方向性でした(世の中はスペシャリストの方向に動いていました)。そのために、

まず研修期間に出来る限り幅広く、圧倒的な量の症例をこなすことにしました。とりあえず交通整理ができる程度にはあらゆる病気が見られることを目指したのです。

当時は、今以上に精神科病院に入院している患者さんが他の医療機関で治療を受けることが困難だったからです。

精神科病院には精神科医しかいないので、すべての疾患を精神科医が診なければならない、

いいかえれば、

すべての疾患を自分で診ることができる、わけです。これは個人的にはめちゃくちゃ魅力的でした。

心筋梗塞も、不整脈も、糖尿病も、脳梗塞も、肺炎も、白血病も、喘息も、骨折も・・・・・

なので研修先には選択可能な中で一番症例の多い総合病院で、1日20時間労働を行うことにしました。

当時のその病院の当直のシステムは、まず研修医がすべての救急患者さんを診て、手に負えなければ、外科系か内科系の上級医師のコンサルテーションを受けるというスタイルでした。

星状神経節ブロックも、ペースメーカーの埋め込みも、気管挿管も、気管支鏡も、骨髄穿刺も、血管造影も、IVHも、すべて対応せざるを得なかったわけです。

これってめちゃくちゃ勉強になりました。とてつもない財産だと思っています。

まずは自分でトライして、分からなきゃあプロが教えてくれるんですから。

練習ではなく、実践ですから、命がかかっています。責任があります。落語もライブも舞台の上でやらなきゃ上達しません。

(時給を計算すると約200円でしたが、お金をもらって教えてもらえるんですから、めっちゃくちゃCPがいいです。お金を払ってもらいながら行かなかった大学を思えば、何倍も)

それと、北アルプスの山頂の診療所のボランティア。だって山の上ですから、他に医者がいません。なのですべてが任されたんですよね。学生の頃でさえ(トランシーバーで山の麓の医師と連絡を取って、気胸の診断をしたことを覚えています)。

これって、スタートアップの企業みたいなものなんですよね。

大企業に入ると、細分化した業務しかできないじゃないですか。ですが小人数しかスタッフがいないスタートアップの企業はあらゆる仕事を任されるんですよね。

その後、プライベートでは、医者がいない環境(JCその他・・・)に常に身を置くことに決めました。同業者だけ付き合うと視野が広がりませんからね。

中小零細企業の経営者が多かったです。初代も、2代目、3代目もいます。あきんどのマインドって重要です。


僕はスペシャリストとしては凡庸だと中学の頃に悟ったので、ジェネラリストを目指したのです。

この作戦はなかなか悪くなかったと思います。

というわけで、凡庸なスペシャリストタイプの方は、こんな道もいいかもしれません。

個人的な話にお付き合いいただきました。

今月から、あさなぎクリニックが10年目を迎えることに免じて、ご容赦願います。



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キャリアについて


(個人的な話で恐縮ですが)

大学時代は、大学にはほとんど行かず、ほぼ独学で医師国家試験を受けました。

卒業して、専門を選ぶ際に、「精神科に行ったら食べていけないぞ」と脅されました。

さてその後、どのような考えでキャリアを積もうとしたかというと、

ジェエネラリストになる方向性でした(世の中はスペシャリストの方向に動いていました)。そのために、

まず研修期間に出来る限り幅広く、圧倒的な量の症例をこなすことにしました。とりあえず交通整理ができる程度にはあらゆる病気が見られることを目指したのです。

当時は、今以上に精神科病院に入院している患者さんが他の医療機関で治療を受けることが困難だったからです。

精神科病院には精神科医しかいないので、すべての疾患を精神科医が診なければならない、

いいかえれば、

すべての疾患を自分で診ることができる、わけです。これは個人的にはめちゃくちゃ魅力的でした。

心筋梗塞も、不整脈も、糖尿病も、脳梗塞も、肺炎も、白血病も、喘息も、骨折も・・・・・

なので研修先には選択可能な中で一番症例の多い総合病院で、1日20時間労働を行うことにしました。

当時のその病院の当直のシステムは、まず研修医がすべての救急患者さんを診て、手に負えなければ、外科系か内科系の上級医師のコンサルテーションを受けるというスタイルでした。

星状神経節ブロックも、ペースメーカーの埋め込みも、気管挿管も、気管支鏡も、骨髄穿刺も、血管造影も、IVHも、すべて対応せざるを得なかったわけです。

これってめちゃくちゃ勉強になりました。とてつもない財産だと思っています。

まずは自分でトライして、分からなきゃあプロが教えてくれるんですから。

練習ではなく、実践ですから、命がかかっています。責任があります。落語もライブも舞台の上でやらなきゃ上達しません。

(時給を計算すると約200円でしたが、お金をもらって教えてもらえるんですから、めっちゃくちゃCPがいいです。お金を払ってもらいながら行かなかった大学を思えば、何倍も)

それと、北アルプスの山頂の診療所のボランティア。だって山の上ですから、他に医者がいません。なのですべてが任されたんですよね。学生の頃でさえ(トランシーバーで山の麓の医師と連絡を取って、気胸の診断をしたことを覚えています)。

これって、スタートアップの企業みたいなものなんですよね。

大企業に入ると、細分化した業務しかできないじゃないですか。ですが小人数しかスタッフがいないスタートアップの企業はあらゆる仕事を任されるんですよね。

その後、プライベートでは、医者がいない環境(JCその他・・・)に常に身を置くことに決めました。同業者だけ付き合うと視野が広がりませんからね。

中小零細企業の経営者が多かったです。初代も、2代目、3代目もいます。あきんどのマインドって重要です。


僕はスペシャリストとしては凡庸だと中学の頃に悟ったので、ジェネラリストを目指したのです。

この作戦はなかなか悪くなかったと思います。

というわけで、凡庸なスペシャリストタイプの方は、こんな道もいいかもしれません。

個人的な話にお付き合いいただきました。

今月から、あさなぎクリニックが10年目を迎えることに免じて、ご容赦願います。



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