さなぎ日記:あさなぎクリニック心療内科のブログです。こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも。

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ざぶとん亭馬場ちゃんのラララショータイム(2020年5月1日)で、コロナ対策についてお話しました。

ざぶとん亭馬場ちゃんのラララショータイム(2020年5月1日)で、コロナ対策についてお話しました。 サムネイル画像
今、多くの人がとても気になっているのはGW明けに緊急事態宣言が解除されるかどうかですよね。それに関することです。前回(4月24日)、二つのことをお話しました。一つが、コロナの犠牲者には直接の感染で亡くなる方と、収入を失って自殺する方がいるのでその両方を合わせて考えましょうということ。もう一つが、人間にはストレスに対処する方法が2種類あって、初めは全力で戦うのがいいけれど、ストレスが長引いた場合には、死ん...全文を表示
今、多くの人がとても気になっているのはGW明けに緊急事態宣言が解除されるかどうかですよね。それに関することです。

前回(4月24日)、二つのことをお話しました。

一つが、

コロナの犠牲者には直接の感染で亡くなる方と、収入を失って自殺する方がいるのでその両方を合わせて考えましょうということ。

もう一つが、

人間にはストレスに対処する方法が2種類あって、初めは全力で戦うのがいいけれど、ストレスが長引いた場合には、死んだふり作戦に切り替えてエネルギーを温存する方がいいと、お話しました。

ここからが今回(5月1日)の本題です。

これは社会全体がコロナと戦う際にも同じだと思うんです。

緊急事態宣言はコロナと積極的に戦う短期作戦です。これをいきなりやめれば感染者は増えます。かといって、延々と緊急事態を続けると、経済が破綻して自殺者が増えます。

ですから、もうそろそろ長期的な作戦(=エネルギー温存作戦)に切り替える時期ではないかと思うんです。

ある生命保険会社が、中小企業の経営者にアンケートを行いました。それによると、6月末までこの状態が続くと、6割の会社が持たないと答えました。

もしそうなったら、細かい計算は省きますが、2000万人以上の方が職を失うことになります。失業率と自殺率には強い関連があります。ある試算では8万人の自殺者が出るそうです。ということは、コロナと徹底抗戦を続けた場合には犠牲者を増やしてしまうのです。

そうではなく、感染者の増加をなだらかにすることで医療の崩壊と経済の破綻を防ぎながら、集団免疫を獲得するという長期戦略がいいと思います。スウェーデンがこの作戦をとっています。

加えて、日本もヨーロッパのような徹底的に補償をするべきだと思います。

京都大学レジリエンス実践ユニット(藤井聡ユニット長)という専門家の集団がそんな作戦を提唱していいます。

その作戦で重要な点は、

接触機会を8割減らすのではなく、感染する機会を8割減らすのです。

言葉は似ていますが、より重点的、効率的に感染を防ぎつつ経済の破綻を守る作戦です。

コロナ弱者である高齢者や、基礎疾患のある方、妊婦さんたちの感染を徹底的に防ぎつつ、それ以外の人の制限を段階的に緩めるわけです。

コロナの感染を防ぐためのとても重要なことが2つあります。一つは徹底的に換気を良くして空気感染を防ぐことと、もう一つが顔に触らないことです。

いくら手にコロナウイルスがついても、顔(鼻や目)に触らなければコロナには絶対に感染しません。顔を絶対の清潔区域にするのです。

(でも顔に触るなと言われると逆に気になって、触りたくなりますよね。パチンコをするなと言われるとやりたくなるように)

コロナ時代には顔を手で触るのは悪い癖なのです。ですから、触りたくなってもグッとこらえましょう。

そのためには、顔に触りたくなったら、「顔に触るのは悪い癖だ。私は顔に触らない」と呪文を唱えながら、右手で拳を作って、胸をドンと叩くんです。のが効果的です。

これを条件反射制御法と言います。悪いのは私ではなく、悪い癖の方だと言う気持ちで、ドンと胸を叩くんです。

それでもどうしても顔を触りたい時には、手をしっかり洗ってから触りましょう。

あと、ご家庭のことで言うと、

子供が一日家にいることのストレスって凄いんですよ。保育園ってお母さんのためにもあるんだなと再認識しました。本当に多くのお母さん方が参っています。イライラしてついつい子供に当たってしまいます。

子供に当たると、そのあとで必ず後悔します。これを避けるには、アンガーマネジメントの方法を使いましょう。

怒りのピークは6秒です。そこを乗り切れば怒りは静まります。

怒りを感じたら、左手を掌に、右手の人差し指で自分の気持ちを書くんです。

「私は子供が言うことを聞かないのでイライラしている」

という風に。

あるいは、目に付いたものに書いてある文字を何でもいいから読むんです。缶コーヒーがあるなら、それを手に取って成分でもなんでもいいので。そうして6秒をやり過ごせば怒りは静まります。

それと在宅勤務なんですが、最初は多くの人が歓迎していました。苦手な上司もいないし、通勤もないので楽だと。

ところが、それが続くと逆にストレスなんですよね。仕事とプライベートの区別がつかないので。実はそれまで、通勤の車の中で気持ちを切り替えていたんですよ。

そこで、仕事が終わる時間になったら、車に乗って出かけることとお薦めしている方もいます。コンビニで必要な買い物をするのでもいいし、公園に行って散歩するでもいいので、仕事場としての自宅と、プライベートしての自宅を分けるのです。

最近、レジリエンスという言葉が精神科の領域では良く使われています。

レジリエンス(Resilience)とは「回復力」や「復元力」という意味です。ストレスを跳ね返す力のことです。嫌な体験をして心に傷を負っても、レジリエンスがある人はその傷を跳ね返すことができます。

レジリエンスを高めるには、

変えられないことは受け入れる。長期的な視点で判断する。現実的な目標を立てて行動する。不利な状況であっても何とかなると思う。スポーツを行う。友達と良い関係を保つ、の6つが重要です。

ご家庭にうつの方がいる場合に、どう接したらいいかという質問がありました。

温かい目で見つめつつ、放っておくこと、とお答えしました。一人で抱え込まないで、日中は実家に帰りましょう。じゃないと、共倒れになります。

好きなことを話させていただきました。YBSラジオはリベラルな局だと思います。


さなぎ2



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今、多くの人がとても気になっているのはGW明けに緊急事態宣言が解除されるかどうかですよね。それに関することです。

前回(4月24日)、二つのことをお話しました。

一つが、

コロナの犠牲者には直接の感染で亡くなる方と、収入を失って自殺する方がいるのでその両方を合わせて考えましょうということ。

もう一つが、

人間にはストレスに対処する方法が2種類あって、初めは全力で戦うのがいいけれど、ストレスが長引いた場合には、死んだふり作戦に切り替えてエネルギーを温存する方がいいと、お話しました。

ここからが今回(5月1日)の本題です。

これは社会全体がコロナと戦う際にも同じだと思うんです。

緊急事態宣言はコロナと積極的に戦う短期作戦です。これをいきなりやめれば感染者は増えます。かといって、延々と緊急事態を続けると、経済が破綻して自殺者が増えます。

ですから、もうそろそろ長期的な作戦(=エネルギー温存作戦)に切り替える時期ではないかと思うんです。

ある生命保険会社が、中小企業の経営者にアンケートを行いました。それによると、6月末までこの状態が続くと、6割の会社が持たないと答えました。

もしそうなったら、細かい計算は省きますが、2000万人以上の方が職を失うことになります。失業率と自殺率には強い関連があります。ある試算では8万人の自殺者が出るそうです。ということは、コロナと徹底抗戦を続けた場合には犠牲者を増やしてしまうのです。

そうではなく、感染者の増加をなだらかにすることで医療の崩壊と経済の破綻を防ぎながら、集団免疫を獲得するという長期戦略がいいと思います。スウェーデンがこの作戦をとっています。

加えて、日本もヨーロッパのような徹底的に補償をするべきだと思います。

京都大学レジリエンス実践ユニット(藤井聡ユニット長)という専門家の集団がそんな作戦を提唱していいます。

その作戦で重要な点は、

接触機会を8割減らすのではなく、感染する機会を8割減らすのです。

言葉は似ていますが、より重点的、効率的に感染を防ぎつつ経済の破綻を守る作戦です。

コロナ弱者である高齢者や、基礎疾患のある方、妊婦さんたちの感染を徹底的に防ぎつつ、それ以外の人の制限を段階的に緩めるわけです。

コロナの感染を防ぐためのとても重要なことが2つあります。一つは徹底的に換気を良くして空気感染を防ぐことと、もう一つが顔に触らないことです。

いくら手にコロナウイルスがついても、顔(鼻や目)に触らなければコロナには絶対に感染しません。顔を絶対の清潔区域にするのです。

(でも顔に触るなと言われると逆に気になって、触りたくなりますよね。パチンコをするなと言われるとやりたくなるように)

コロナ時代には顔を手で触るのは悪い癖なのです。ですから、触りたくなってもグッとこらえましょう。

そのためには、顔に触りたくなったら、「顔に触るのは悪い癖だ。私は顔に触らない」と呪文を唱えながら、右手で拳を作って、胸をドンと叩くんです。のが効果的です。

これを条件反射制御法と言います。悪いのは私ではなく、悪い癖の方だと言う気持ちで、ドンと胸を叩くんです。

それでもどうしても顔を触りたい時には、手をしっかり洗ってから触りましょう。

あと、ご家庭のことで言うと、

子供が一日家にいることのストレスって凄いんですよ。保育園ってお母さんのためにもあるんだなと再認識しました。本当に多くのお母さん方が参っています。イライラしてついつい子供に当たってしまいます。

子供に当たると、そのあとで必ず後悔します。これを避けるには、アンガーマネジメントの方法を使いましょう。

怒りのピークは6秒です。そこを乗り切れば怒りは静まります。

怒りを感じたら、左手を掌に、右手の人差し指で自分の気持ちを書くんです。

「私は子供が言うことを聞かないのでイライラしている」

という風に。

あるいは、目に付いたものに書いてある文字を何でもいいから読むんです。缶コーヒーがあるなら、それを手に取って成分でもなんでもいいので。そうして6秒をやり過ごせば怒りは静まります。

それと在宅勤務なんですが、最初は多くの人が歓迎していました。苦手な上司もいないし、通勤もないので楽だと。

ところが、それが続くと逆にストレスなんですよね。仕事とプライベートの区別がつかないので。実はそれまで、通勤の車の中で気持ちを切り替えていたんですよ。

そこで、仕事が終わる時間になったら、車に乗って出かけることとお薦めしている方もいます。コンビニで必要な買い物をするのでもいいし、公園に行って散歩するでもいいので、仕事場としての自宅と、プライベートしての自宅を分けるのです。

最近、レジリエンスという言葉が精神科の領域では良く使われています。

レジリエンス(Resilience)とは「回復力」や「復元力」という意味です。ストレスを跳ね返す力のことです。嫌な体験をして心に傷を負っても、レジリエンスがある人はその傷を跳ね返すことができます。

レジリエンスを高めるには、

変えられないことは受け入れる。長期的な視点で判断する。現実的な目標を立てて行動する。不利な状況であっても何とかなると思う。スポーツを行う。友達と良い関係を保つ、の6つが重要です。

ご家庭にうつの方がいる場合に、どう接したらいいかという質問がありました。

温かい目で見つめつつ、放っておくこと、とお答えしました。一人で抱え込まないで、日中は実家に帰りましょう。じゃないと、共倒れになります。

好きなことを話させていただきました。YBSラジオはリベラルな局だと思います。


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