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アベノミクス

アベノミクスについて、素人なりに考えてみました。


アベノミクス


第2次安倍政権が発足したのは2012年12月26日です。

その頃の日本は円高でした(1ドル70円台)。そのため輸出企業の景気は悪く、株が下がり、給料も下がっていました。

安倍さんの公約は「自民党が政権をとった暁には、2%~3%のインフレターゲットを設けて、円高是正、デフレ脱却に向けてできる政策を総動員する」と発言しました(2012年11月15日)。

インフレにするとは、お金の価値を下げることです。そのためにはお金を市場に増やせばいいわけです。それを日銀と足並みを揃えて行いました。

結果的に、円安になり(1ドル100円+α)、輸出大企業は潤い、株価が上がりました。

<2013年度の大企業1000社の内部留保の合計は前年度より23兆円以上増えました。12年度は16兆円の増加でした(by赤旗新聞)。内部留保の扱いが、下の国民春闘白書とは違っているようです>

安倍政権の方針は、大企業が潤えばそれが国民に還元されて人々が豊かになるというものでした。


内部留保 平均賃金


<さて、2013年の民間給与実態統計はどうなるでしょうか、見ものです(2012年度版は2013年9月27日に発表されました)。この間に消費税が3%増えていることを考えると、それ以上平均給与が増えなければ実質マイナスです>

この15年間(1997~2012年)を見ると、大企業の内部留保はおおむね右肩上がりで、賃金は右肩下がりです。

注:、内部留保とは、企業の純利益から税金、配当金、役員賞与などの社外流出分を差し引いた残りのことです。いってみれば企業に溜まっているお金です(もちろんすべて現金というわけではありません、有価証券などがその主体です)。


内部留保と有価証券


有価証券は簡単に換金できる性質のお金です。だったらこの15年間に130兆円も会社にお金を貯めこまずに、給与を60万円以上減らさなくても良かったのではないかと思います。

円高になるとどうなるでしょう。

輸出大企業が潤います。海外の企業に対して価格競争力が高まるからです。

<アメリカ人が、コンビニで1ドルで出しても70円のおにぎりしか買えなかったのが、100円のおにぎりが買えます。おにぎりの割引セールはコンビニの得意技ですよね>

もっとも円安になると、材料が高騰します。ですが超大企業は価格を交渉する力が強いので、為替の変動ほどの影響は受けません。もちろん価格に転嫁することも可能です。

ところが、輸出大企業の下請けの中小企業は、円安で割高な原材料を買っても、価格に転嫁できません。大企業が買い叩くからです。それに、中小企業は大半が国内向け(内需中心)なので売上はそうそう増えないでしょう。

会社はこのようにしてお金をためています。では、会社の利益から除かれている配当金はどうでしょうか。会社の所有者(資本家)の取り分です。


配当金


資本家の取り分は、内部留保の増加以上に増えています。減っているのは給与だけです。安倍さんは、大企業が潤えば、その社員が豊かになると言っていますが、そうはならないでしょう。配当と内部留保が増えるだけです(法人税の減税自体には賛成です。それが労動者に還元されるなら)。というか、そんなことはこれっぽっちも考えていません。派遣法の改悪への強い意志を考えても。

日本人の大半は、円安によって輸入された食料や石油の値上がりがのしかかります。給料は増えないのに、さらに消費税が上がります。

では、消費税が上がるとはどういうことでしょうか。

超大企業は輸出を増やします。国内に売れば税金がかかるけれど、海外に売れば税金がかからないから当然です。それに法人税減税となればホクホクでしょう。

ところが、中小企業は、円安で海外からの材料費は上がる上に、消費税が増えてさらに生産コストは上がり、一方販路は国内が主なので見かけの販売価格が上がるので売れません。消費者の給料も減っているし、雇用形態が流動的で、いつクビになるかわからない状態なのも、財布の紐を硬くする要素でしょう。唯一削れるのは人件費でしょうか。国内中小企業向けの飴が派遣法改正案かもしれません。一般労動者は正に踏んだり蹴ったりです。

つまり、消費税を上げて儲かるのは輸出超大企業だけで、中小企業は消耗し、労動者はジリ貧となるということでしょう。

ーーーーーーーーーーーーーーー

安部首相の言動は首尾一貫してます。軍事と外交はアメリカの言いなりで、経済は財界(経団連企業)の言いなりです。

もっともこれは瑣末なことです。自民党の既定路線ですから。

特異な点は、憲法改正(集団的自衛権)を選挙も、国会も経ずに断行し、十分な議論をせずに秘密保護法を成立させたこと、放射能の影響を意図的に国民から隠して大勢の子供を殺していることです。


<まだ政権ができて1年7ヶ月あまりなことに驚きます。この間に日本はすっかり変わってしまいました>


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プロフィール

ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

本を読んだり、音楽を聴いたり、昔の映画を見るのが好きです。どうぞよろしく。

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