こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも 

青年期

アメリカの精神科医のサリバン(ハリー・スタック・サリバン。1949年没)は、青年期を3つに分けました。


初期:思春期の始まり~声変わり

中期:生殖機能の完成

後期:こだわりなく、長続きする親しい関係を作れるようになる


彼は、青年期を大学卒業(22~23才)あたりまでを想定していたようです。

中期までは生物学的な概念ですが、後期は社会的なものです。

戦後、青年期はどんどん延長しています。僕が学生の頃には30歳と言われていたように思います。最近では40歳(=アラフォー)はまだ大人ではないように思います。

青年期を終える=大人になる、ためには、アイデンティティー(=自我同一性。エリクソンの言葉です)を確立する必要があります。

このアイデンティティーとは、自分が自分である(=自分勝手ができる。「自己同一性」)一方で、社会的な存在でもある(=社会の他の人たちと本質的には同じだ。「役割同一性」)という矛盾を兼ね備えた人になることです。

好きなことをやりながら、それが社会的にも役立つ、というような人が、「大人」というわけです。

個性的でありつつ、他者と連携することができるということでしょう。自己満足にとどまらず、商売として成立すること、とも言えるでしょう。

<芸術家は、おそらく生前は商売として成り立たない人ではないでしょうか。そんな意味で芸術家はいつまでも青年でしょう>

こういう、相反する価値観を統合するためには、現代では試行錯誤が必要です。かつては、社会がレールを敷いてくれましたが、現代は価値観が多様化(あるいは拡散)しているので。この試行錯誤の時期のことを、以前モラトリアムとよく呼んでいました。

最近よく思うのですが、「大人」なんて幻想ではないでしょうか。人は一生モラトリアムではないかと思います。仮に「大人」としてのアイデンティティーを確立しても、すぐに中年期の危機がやって来るというように・・・。

最近、青年みたいな60代(中には70代でも)が増えました。個人的には、悪いことではないと思っています。



スポンサーサイト
プロフィール

ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

本を読んだり、音楽を聴いたり、昔の映画を見るのが好きです。どうぞよろしく。

あさなぎクリニック・心療内科の公式ホームページはこちら”

無料メール相談を始めました↑。 ホームページにフォームがあります(現在休止中です)。お気軽にどうぞ。

 「人見知りが治るノート」の紹介

人見知りが治るノート表紙

人見知りを自分でなおすための実践的なノウハウが書かれています。認知行動療法の考え方を使いますが、難しくはありません。自分ひとりで練習できます。ありそうでなかった新しいジャンルの本です。
応援していただければ、とてもうれしいです。よろしくお願い致します。

>>詳細・購入はこちら
(Amazonの商品ページへ)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
カレンダー
04 | 2012/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
64位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
メンタルヘルス
8位
アクセスランキングを見る>>
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
64位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
メンタルヘルス
8位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
クリニックの公式HP
あさなぎクリニック・心療内科の公式ホームページはこちら