こころの健康、コミュニケーション、おいしいお店や、映画のことも 

「別居について」   by 伊藤野枝

「別居について」   by 伊藤野枝


伊藤野枝2



「独占」という事は私にはもう何の魅力も持たないようになりました。

吸収するだけのものを吸収し、与えるものを与えて、それでお互いの生活を豊富にすることが、すべてだと思いましたときに、私は始めて私達の関係がはっきりしました。

たとえ大杉さんに幾人の愛人が同時にあろうとも、私は私だけの物を与えて、ほしいものだけのものをとり得て、それで自分の生活が拡がってゆければ、私には満足して自分の行くべき道にいそしんでいられるのだと思います。


<落合恵子さんが編んだ「女心」のアンソロジーで読みました。伊藤野枝さんが、夫の辻潤さんと別居して、内縁の妻と愛人のいる大杉栄さんと同棲する際の事情が綴られています。大正5年、彼女が21歳の時です。強い女性ですよね>


スポンサーサイト

「阿寒に果つ」  by 渡辺淳一

「阿寒に果つ」  渡辺淳一


阿寒に果つ 加清純子


読んだのは大学2年の頃でした。女性の友達に薦められて。

「時任純子」という名前が記憶に刻まれました。薦めてくれたのが誰だったかは覚えてないのに。

雪の上で、真っ赤なコートで横たわる少女。

17歳の天才画家時任純子が阿寒湖を見下ろす峠で自殺しました。

実際にあった話です。

同級生の田辺俊一は渡辺淳一さんご本人がモデルです。

それから20年が過ぎ、辛い思い出から生々しさが薄らいだ頃、

彼女に関わった男性を訪ねて、彼女の死の真相を探ろうとした記録です。

奔放な女性でした。その裏には傷つきやすさを秘めていました。

彼女と関わった男性はみんな自分だけの女性だと思っていました。ずっと大人の男性も翻弄されました。

渡辺淳一が作家として世に出たのは、時任純子に出会ったからです。

当時はこういう女性が多かったように思います。存在することで、意図せずに周囲を巻き込んで振り回してしまうような、悪魔的な魅力を持った女性です。

(記憶だけを頼りに書きました。内容は少し違っているかもしれません)。

この絵は、モデルとなった女性本人が描いた絵です。

 

本をたくさん読む人はお金持ちなんだそうです。

お金持ちはたくさん本を読んでいます。


読書ビルゲイツ


・読書量と年収には正の相関関係がある。 by 日経新聞による調査・2009年

・30代で年収3000万円の人は月に平均9.88冊の本を読む。一般人は0.26冊(約38倍)。 

・富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書などを読む。年収300万以下層は2%。 by Business Management Degree

知識人はそんなもんじゃありませんが・・・

・「僕の蔵書は二十万冊あまりといわれています。確かに、一日三十冊くらいのペースで読んでいますので、そのくらいになるかもしれません」  by 井上ひさし

・「いったん書店に出かけると、一度に三万円から五万円分の本をまとめ買いします。テーマが決まると関連の本を床から一メートルくらい買って片っ端から読みます」  by 立花隆

一方、

・「1ヶ月に一冊も本を読まない人は全体の46.1%」  by 文化庁・2009年


<もっともこれは単なる統計です。因果関係はわかりません。たくさん本を読める人は、頭がいいので読むスピードが速い。だからお金を稼げるかもしれないし。お金持ちは本を買うお金がたくさんあるからたくさん読めるのかもしれませんが…>


「杉よ!眼の男よ!」  by 中浜 哲(1897年1月1日 - 1926年4月15日)

大杉栄2



杉よ! 眼の男よ!

俺は今 骸骨の前に起(た)って呼びかける

慈愛の眼 情熱の眼 沈毅の眼 果断の眼

すべてが闘争の器に盛られた 信念の眼! 

女の魂を攫(つか)む眼 それ以上に男を惑わした眼

彼の眼は太陽だった 遊星はために吸いよせられた 彼の死には瞑目がない 太陽だもの

杉よ! 眼の男よ!

更生の霊よ 大地は黒く 汝のために香る



<虐殺された大杉栄への中浜哲による追悼詩>

「陰影礼賛」  by 谷崎潤一郎

厠
 

それらは必ず母屋(おもや)から離れて、

青葉の匂や苔の匂のして来るような植え込みの蔭に設けてあり、

廊下を伝わって行くのであるが、

そのうすぐらい光線の中にうずくまって、

ほんのり明るい障子の反射を受けながら瞑想に耽り、

または窓外の庭のけしきを眺める気持は、

何とも云えない。


谷崎は天才です。変態だし、必ずしもときめかない作品ありますが…「峰秀子さんと   梅原龍三郎 & 谷崎潤一郎  」、「愚(おろか)という尊い徳」、「谷崎万華鏡」、「二人の稚児」参照>

プロフィール

ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

本を読んだり、音楽を聴いたり、昔の映画を見るのが好きです。どうぞよろしく。

あさなぎクリニック・心療内科の公式ホームページはこちら”

無料メール相談を始めました↑。 ホームページにフォームがあります(現在休止中です)。お気軽にどうぞ。

 「人見知りが治るノート」の紹介

人見知りが治るノート表紙

人見知りを自分でなおすための実践的なノウハウが書かれています。認知行動療法の考え方を使いますが、難しくはありません。自分ひとりで練習できます。ありそうでなかった新しいジャンルの本です。
応援していただければ、とてもうれしいです。よろしくお願い致します。

>>詳細・購入はこちら
(Amazonの商品ページへ)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
79位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
メンタルヘルス
13位
アクセスランキングを見る>>
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
心と身体
79位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
メンタルヘルス
13位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
クリニックの公式HP
あさなぎクリニック・心療内科の公式ホームページはこちら