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「東大卒貧困ワーカー」  by 中沢彰吾   「あのさあ、不満なら帰っていいんだよ」彼女の目的はこれだった

「あのう・・・・給料は?」
「金なんか払うわけねえだろ」




東大卒貧困ワーカー


この本は衝撃です。

東大卒の元アナウンサーが、親の介護のために退職しました。その後、ブラックな派遣・非正規労働に従事しています。潜入レポートではなくリアルな現実です。

派遣労働の現場では非合法スレスレの仕事があります。

替え玉派遣は、

売れないタワーマンションの営業マンからの依頼で、見込み客のふりをして契約調印の場に臨み、土壇場でキャンセルする役目です。これで営業マンはノルマを達成したことになるそうです。

日本の失業率は額面は3%ですが、潜在失業率(不本意正規331万人と本当は就業を希望する非労働人口419万人)を加えると、986万人で失業率は16%になります(アメリカの失業の基準はこれです)。

非正規による12時間の完全徹夜労働は、企業にとっては大変魅力的です。8時間の5割増しで労働者を働かせられ、労働者管理も福利厚生の負担も変わりません。

正規社員の場合には過重労働撲滅特別対策班(カトク)が摘発(電通やドンキホーテのように)しますが、非正規では問題になりません。

一方で超短時間労働もあります。ひとコマ1時間だけの非常勤講師や一日2時間だけの清掃作業などがそうです。

非常勤教員はひとコマいくらで契約し、事務や学校行事に参加したり、生徒の質問を受けてもお金になりません。採用試験に挑戦を続ける期間採用の教師が大勢いるからです。

トップ・ステイタスのアパレル業界の労働環境は最低水準です。常に完璧なメイクをして、10センチ以上のヒールを履いて立ち続けるのに。

同一労働同一賃金を睨んでか、どんなに派遣の仕事が忙しくても、正社員は手伝いません。

本来は機械で運ぶ荷物を手で運ぶと「軽作業」になります。そういう定義だからです。

最初の3か月は研修期間のため時給450円と言い、3か月で大量にクビにするカフェがあります。

研修に来いと言って、3か月も無給の美容室や、

講師採用の条件が、身内の子供の入塾で、結局採用しない塾があります。

エステサロンの従業員募集は、60万円のエステ回数券の購入が条件です。

パソナはリストラをビジネスにしています。「貴社人員適正化施策実施のご提案」で、非戦力社員を選び、圧迫面接によって退職をさせて報酬を得るのです。

人事部長が役員になるためのパスポートは中高年リストラの実績だそうです。

美術館の展示スペースは見栄えのいい若い男女が清掃し、外の駐車場の掃除は老人が担うという棲み分けがなされています。

「おもてなし」という美名のもとで、過剰な接遇を行い、客の非常識な要求にこたえさせられます。

池袋駅の百貨店に入居するロクシタンのイベントに派遣された際には、マニュアルも渡されないのに、マニュアル通りに働くように強要され、できないと叱責されて、強制的に帰らされました。

非正規がキャリアアップするための講習は、本来は人材会社の責任ですが、その講習代金は給与から天引きされます。

最低賃金での生活は生活保護を下回っています。

東京の60代の夫婦には18万円(生活費12万円と住宅費6万円)の保護費が支給され、無料の医療費などを加えると年間約260万円です。時給に換算すると約1300円になるので、最低賃金932円を400円近く上回っています。

低賃金派遣について厚労省は全労働者の126万人(2%)と発表していますが、登録数は、テンプの600万人、リクルートの95万人、その他の大手数社も100万人単位なので実際には1000万人を超えます。1000万人ですよ!!

ハローワークには年齢制限はありませんが、人材企業の多くは若い人限定です。企業はハローワークには中高年を対象に最低賃金で求人し、人材企業には若者向けの高賃金の求人をするという棲み分けがあります。

最後の第10章で中沢さんは2社を実名を載せて糾弾しています。法的手段を取られることも覚悟して書かれたのでしょう。


<暗い話です。信じ難いほどに。日本が壊れていきます>



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「天才とは」  by シャルル・ボードレール  「現代生活の画家」より 

ボードレール



天才とは、意のままに取り戻される幼年期にほかならない。
 
もっともその幼年期とは、いまや、自己を表現するために成年の諸器管を備え、

無意志的に集積された材料のすべてに秩序をつけることを可能にする、

分析的精神を持つようになった幼年期なのだ。



<未熟とは脳に可塑性がある人です。ADHDの人は、前頭前野の成熟が3年遅れているので、衝動を抑えられません。もっとも多くの方はその後成長が追いつきます>


                              

「多動力」 by 堀江貴文   ADHD(注意欠陥多動性障害)の時代が来ています。

多動力


これからは多動力が必要だ。多動力とは、いくつもの異なることを同時にこなす力のこと。次から次に興味が移り変わってしまい、落ち着きがない。モノは忘れるし、不注意で怪我をする。やるべきことはしないで、やりたいことだけする。

インターネットが「水平分業モデル」を可能にし、縦の壁が溶けていく。そんな時代に求められるのは、各業界を軽やかに超えていく「越境者」だ。


・猿のようにハマり鳩のように飽きよ。
・電話にでないキャラにする。
・つまらない会議中はスマホをいじれ。
・寿司屋の修業は無意味だ。
・3つ肩書をもてば価値が1万倍になる。
・原液を作れ。
・つまらない人はスルーする。
・やりたいことによって、必要なものが決まる。
・見切り発車をしろ。
・バランスを考えると、抜きん出られない。
・100点を目指さず、80点のものをたくさん作れ。
・好きなことだけでスケジュールを埋めろ。
・仕事の速さはリズムで決まる。
・忙しい人ほど返信が速い。
・資産が人をダメにする。
・一日10軒以上ハシゴしろ。
・小利口は馬鹿に勝てない。
・永遠の3歳児たれ。
・人生に目的なんてない。



とてもリズムのいい本でした。スピード感があります。人の時間を無駄に使わせないのは流石。

 「ゼロ」も良かったですが、この方がホリエモンさんらしいかも。

ご本人も本の中で書いていますが、これはインタビューをもとにライターさんがまとめた本だそうです。自分の得意なところだけやって後は人に任せる方が効率がいいですよね。

(マンガだってストーリー、背景、人物と分業しますからね)

おそらくこの本は、幻冬舎の編集者が、

『堀江貴文さんってADHDぽいよね。「多動力」ってタイトルで、これまでに話した内容をまとめれば絶対に売れる!』、

と思いついて、企画を通したのでしょう。やったね 

注意欠陥多動性障害は、最近は、注意欠如多動性障害と呼ばれていますが、

不注意多動症という名前の方がいいと思います。


<立ち読みでもサクサク読めますが、お金を出す方が効きます!! ADHD、キテますね>




「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ」   by  響堂雪乃

二ホンという滅びゆく



「ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ ~ 15歳から始める生き残るための社会学」  
                                           by  響堂雪乃


「君たちが対峙する脅威とは、外国資本の傀儡と化した自国の政府であり、生存権すら無効とする壮絶な搾取であり、永劫に収束することのない原発事故であり、正常な思考を奪う報道機関であり、人間性の一切を破壊する学校教育であり、貿易協定に擬装した植民地主義であり、戦争国家のもたらす全体主義である」


人間は否応なくこの世界に投げ込まれた存在(被投性)だけれど、そんな世界であっても自分を信じてよりよく生きる(投企)。


<今日読みました。今年のベストワンです。本当のことが分かりやすく書いてあります。若い人にこそ読んで欲しい本です。久々にサルトルの言葉が刺さりました>


ーーーーーーーーーーーーーー

[目次]

「君たちはニホンという国ができて以来、もっとも過酷な時代を生きなくてはならないのだ・・・・・」

第1章 「政治」が無いことを知ろう
第2章 地球から「国」が消える仕組み
第3章 新聞テレビは知能を破壊する
第4章 学校で人間は機械になる
第5章 これからニホンで起きること
第6章 なぜ大人は何も考えないのか
第7章 これから君たちが考えなくてはならないこと



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「別居について」   by 伊藤野枝

「別居について」   by 伊藤野枝


伊藤野枝2



「独占」という事は私にはもう何の魅力も持たないようになりました。

吸収するだけのものを吸収し、与えるものを与えて、それでお互いの生活を豊富にすることが、すべてだと思いましたときに、私は始めて私達の関係がはっきりしました。

たとえ大杉さんに幾人の愛人が同時にあろうとも、私は私だけの物を与えて、ほしいものだけのものをとり得て、それで自分の生活が拡がってゆければ、私には満足して自分の行くべき道にいそしんでいられるのだと思います。


<落合恵子さんが編んだ「女心」のアンソロジーで読みました。伊藤野枝さんが、夫の辻潤さんと別居して、内縁の妻と愛人のいる大杉栄さんと同棲する際の事情が綴られています。大正5年、彼女が21歳の時です。強い女性ですよね>


プロフィール

ドクターサナギ

Author:ドクターサナギ
「あさなぎクリニック」心療内科・精神科・メンタルクリニックの医師です。反田克彦(そりた・かつひこ)と申します。クリニックは山梨県甲府市の蓬沢町にあります。国道20号(甲府バイパス)の近くで、石和や八代(笛吹市)や甲州市からも、大月や都留、南アルプス市や韮崎、北杜市からのアクセスも良好です。臨床心理士によるカウンセリング、うつ病の復職支援施設・リワークポルト、あさなぎカフェも併設されています。

本を読んだり、音楽を聴いたり、昔の映画を見るのが好きです。どうぞよろしく。

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無料メール相談を始めました↑。 ホームページにフォームがあります(現在休止中です)。お気軽にどうぞ。

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